「ドラゴンを倒す」なんてゲームの中だけの話に聞こえますが、ドイツ・ボンの少し南、ケーニヒスヴィンターにはドイツの叙事詩「ニーベルンゲンの歌」に登場するジークフリートがドラゴンを倒し、返り血を浴びて不死になったという伝説が残されています。わーお。ちょっとわくわくしますね。
また伝説の舞台になったドラヘンフェルスからはライン川沿いのキラキラとした美しい街並みが一望でき、さらに中腹にあるドラヘンブルグ城はミュンヘンにあるノイシュバンシュタイン城にも似た壮麗なただずまいで見る人を惹きつけます。デュッセルドルフやケルン、ボンからも日帰りで観光できるので、とってもオススメの観光スポットです。
ケーニヒスヴィンター・ドラヘンフェルスまでのアクセス
最寄りのケーニヒスヴィンター駅(Königswinter)まではケルンからだとドイチェバーンのRBやRE、ボンからだとトラムの66番線が便利ですが、時間があるならば船で行くのも楽しいです。トラムだと30分ぐらいですが、船だと1時間ちょっと。4月~10月末まで運行しています。わたしがよく使うのはKDという船です。近くにチケットオフィスがあるのでチケットが買いやすいのがありがたい。オンラインでもチケットが購入できますよ。片道だと10.20ユーロ、往復だと12.20ユーロですが、しょっちゅう変わるのでご注意ください。
チケット売り場の場所はこちら。
チケットの予約や時間を確認するならこちら。
ケーニヒスヴィンター駅から登山列車乗り場へ
ドラヘンフェルスは320メートルと低い山なので徒歩で登ることもできます。特に夏場はハイキングがてら登る人が多いのですが、わたしは軟弱なのでドラヘンフェルスバーン(Drachenfelsbahn)という登山列車に乗って上ります。
ケーニヒスヴィンター駅から登山列車の乗り場までは少し歩きます。Drachenfelsstr.(ドラヘンフェルス通り)をまっすぐ進むだけなので迷い難いとは思いますがわたしは迷います(方向音痴)。地図はこれが分かりやすいです。
途中の道はこんな感じ。ドラヘンフェルス通りと直角に交わるハウプト通り(Hauptstr.)にもたくさんお店があります。
登山列車の乗り場
乗り場の外観はこんな感じ。
中に入って「KASSE(売り場)」でチケットを買います。
4月~10月末まではドラヘンブルグ城入場券と登山列車往復チケットがセットになったコンビチケット「KönigswinterKombiKarte K3」がお得。大人15ユーロです。オンラインでも購入できますが、チケット購入画面はドイツ語しかないのでちょっと難しいかも。
購入はチケットを選択してから、ゲスト登録をします。ここをクリックして
ここにメールアドレスを入力。
次の画面はこんな感じに出るので、「Warenkorb(買い物カゴ)」に戻ります。
そしてカード情報などを入力して購入。下にあるのは「規約に同意しますか?」というお決まりの文言なので、チェックボックスをクリックして次に進むと購入できます。
登山列車(Drachenfelsbahn)
登山列車の運行時刻表はこちら。季節によって開始時間が変わりますが、だいたい30分に一本で運行。
「KASSE(売り場)」の斜め向かいに乗り場があります。
登山列車。
中はこんな感じ。夏場は混むので満席になることも多いです。
ドラヘンブルグ城で途中下車できます。しかし夏場など、行きに降りるともう列車に戻れなくなるので(満席だから)、途中下車するなら帰りがいいです。頂上につきました。
頂上での乗り場はこちら。
ドラヘンフェルスからの景色
いや~もうこれは見てもらうしかない。晴れた日は本当にキレイです。
ヤコブの梯子もかかります。後光がすごい。
パノラマだとこんな感じ。クリックで拡大します。
カフェやレストランもあります。夏場は屋外のビアガーデンもありますよ。
人気過ぎて混み混み。
ドラヘンブルグ城(Schloss Drachenburg)
中腹にあるのがドラヘンブルグ城です。由緒あるお城なのかと思ったら、19世紀の終わりに裕福な銀行家が建てた別荘なんですって。むしろすごいな。普通のお城は当時の流行の様式で建てられますが、ドラヘンブルグ城は様々な年代の建築様式を取り入れて建てられた大変凝ったお城です。ゲストルームも美しい。この辺がノイシュバンシュタイン城っぽいなって思うんですよね。実用ではなく、見て愛でるためのお城。
ちなみに登山列車もいまは観光列車になっていますが、最初はドラヘンブルグ城に人や物を運ぶためのプライベート列車として作られたのだそうです。すごすぎる!
登山列車で途中下車するとドラヘンブルグ城入場口まですぐです。
入場できるのは主に4月~10月末なのでご注意を。入場料は7ユーロ。コンビチケットを買っておくと便利。
最初の写真みたいな角度で見るには、登山道を少し登らなければなりません。頂上から歩いて下りて来た方がいいポジションを見つけられそうですが試したことはありません。軟弱ですみません。
「ドラゴンの血(Drachenblut)」という赤ワインがある
登山列車を下り、ふもとに戻ると街の散策も楽しいです。登山列車まで行き方で少し書いたハウプト通りには「Weingut Pieper」というワインショップがあり、なんと「ドラゴンの血(Drachenblut)」という赤ワインを売っています。おお!飲んだら不死身になったり、不老不死になったりしそう(←これは人魚)。ライン川沿いはたくさんのワイン畑とワイナリーがあり、ワインも名産なのでお土産にいいかも。
こちらは通販サイト。
まとめ
以上、ドラゴン退治伝説の舞台、ケーニヒスヴィンターとドラヘンブルグ城でした。ライン川沿いのいいところにちょっぴりファンタジー風味を加えた面白い観光地です。デュッセルドルフやケルン、ボンなどに来られた際には、ぜひ足を伸ばしてみてください^^