寒い冬は体が温まるホットワインが恋しくなります。ドイツ語だとグリューヴァイン(Glühwein)。
クリスマスマーケットだけでなくお家でも飲みたいのですが、レシピを調べてみると鍋で作る方法が主流です。でもズボラだから鍋を洗いたくない。
そこでレンチンだけでできる、ドイツ風グリューヴァインを考えてみました。
材料
絶対に外せないのはこの4つ。
- ワイン(安いものでOK)
- クローブ
- シナモン
- レモン(オレンジでもOK)
ドイツ風グリューヴァインではクローブが必須です。クローブの香りがしないとグリューヴァインを飲んだ気がしません。
作り方
カップにワイン(0.2リットル)を注ぐ
まずはカップにワインを注ぎましょう。
写真は先日クリスマスマーケットでもらってきたカップです。グリューヴァイン用のカップなので、0.2リットルのラインも入ってます。ワインを計る必要がないのでとても便利です。
クローブ、シナモン、レモン4分の1切れを加える
ワインにクローブとシナモンの粉末、レモン4分の1切れを加えます。クローブは香りが強いのでかなり少なめ。耳かきの先よりも少ないくらいです。ティースプーンと比べてこれぐらい。
シナモンはお好みですが、2~3振りぐらいがいい感じ。
レンジで3~4分温める
レンジで沸騰しない程度に温めます。600wで3~4分ぐらい。カップを持って、あちち!となるぐらいです。クローブとシナモンが下に沈んで、レモンの色が変われば出来上がり。
風味をワンランクアップ!ワインを一度休ませる
このまま飲んでしまってもいいのですが、温めたワインを一度休ませるとクローブとシナモンがしっかりなじんで、香りと口当たりがぐんと良くなります。
うちでは夕食後にレンチンして休ませて、寝る前に温め直して飲んでます。
ポイント
スパイスの扱い
「スパイスで作る簡単キーマカレー 」でも書きましたが、ほとんどのスパイスは脂溶性。油に溶ける性質があります。クローブとシナモンも基本的には脂溶性です。
パウダー状のスパイスなら温めたワインに直接振り入れればいいように思いますが、脂溶性のスパイスだとかき混ぜても溶けずに残ってしまうので、口当たりが悪くなってしまいます。
そこでワインが冷えた状態でスパイスを入れ、温めることで香りを移し、スパイスを沈殿させてみると、良い香りで口当たりのいいドイツ風グリューヴァインができました。
温めたグリューヴァインを休ませると、しっかりと香りがなじみますし、ワインの酸味が円やかになるので、さらに美味しくなります。
なにより「ワインを温める前にスパイスを入れる」ということが重要です。
スパイスのドイツ語
クローブは日本語だと丁子(ちょうじ)、丁香(ちょうこう)。ドイツ語だと「Nelken(ネルケン)」です。シナモンも香りづけに重要。シナモンはドイツ語でもシナモンと言うことがありますが、一般的には「Zimt(ツィムト)」です。
レンチンのときは、クローブ、シナモンともパウダー状のものを選びます。「gemahlen(”粉に挽かれた”という意味)」と書いてあるものがそうです。実のままで売っているのは「ganz(英語のwhole)」。
甘みはお好みで蜂蜜を。レモンをオレンジにしてもOK
甘いグリューヴァインが好きな人は蜂蜜を入れても美味しいです。レモンをオレンジにすると甘さが増します。少しオレンジの果汁を入れるとさらにまろやかな味になります。
ワインは甘口が美味しい。白ワインでも楽しめます
ワインは甘口(Lieblich)を選んでいます。辛口(Trocken)だとやや酸味が強いのですが、ワインっぽさを楽しみたい人にはいいかも。
同じ作り方で、白ワインのグリューヴァインも作れます。白だとさっぱりするので、チーズなどをつまみながら飲んでも美味しいです。
他のスパイスを足してアレンジしてみるのもいいですね。「ワインを温める前にスパイスを入れる」ということさえ押さえておけば、とっても簡単。
手軽にグリューヴァインを楽しみたいときに、ぜひ試してみてください。
