渡独して約3年。我が家の炊飯を一手に担ってくれていたのがレンジ用炊飯器「レンジdeおひつ」です。安価で軽量、さらにコンパクト。炊飯器を購入しましたが、今後もがんがん使う予定です
炊飯器にはない「レンジdeおひつ」の魅力
先日日本製炊飯器を購入し、喜びのあまり浮かれ気味にレビューを書きました。いや~、炊飯器素晴らしい!
しかし炊飯器を絶賛しながらレンジdeおひつも手放せないのは、炊飯器にはない魅力があるからです。
魅力1:安価
レンジdeおひつ最大の魅力はその安さです。ショップにもよりますが、だいたい1000円以下で購入できます。
日本製炊飯器を購入しましたが、匂いの移りやすいインド米やタイ米など長米を炊くときにはレンジdeおひつにがんばってもらおうと、今回1台買い増しました。
1万円以上する日本製炊飯器だとなかなか簡単に買い増すわけにはいきませんからね。安いって素晴らしい!
魅力2:軽量
レンジdeおひつはめちゃくちゃ軽いです。いま量ったら213グラムでした。小さめの缶コーヒー1本分ぐらい。軽い!
軽いので持ち運びも便利。日本で購入してスーツケースに入れても、さほど影響ない重量です。中は空洞なので、食材などを詰めることもできます。わたしは割れてほしくない瓶モノを入れてきました。ガードにもなって一石二鳥!
魅力3:コンパクト
実はレンジdeおひつは3種類目にようやくたどり着いたレンジ用炊飯器です。なぜ3種類も買うはめになったかというと、他の2つは大きすぎてうちの電子レンジに入らなかったからです。おおう……。
電子レンジの寸法も調べずに、ヨドバシでレンジ用炊飯器「ちびくろちゃん」を購入したら高さが足りず……。100均にあった2段重ねのレンジ用炊飯器を、1つにセットして使うものと勘違いして購入したら、やっぱり高さが足りず……。
まあ、自分の無計画が招いた失敗ですが日本に帰国するタイミングまで、使えないレンジ用炊飯器を眺めながら鍋でお米を炊くのは大変悲しかったです。
こんな失敗はするまいと、今度は寸法を測ってネットでレンジdeおひつを購入。ようやく我が家にレンジ用炊飯器がやってきたのです。
ご覧ください。このみちみちぶり。
海外滞在先での電子レンジの大きさが分からないのであれば、コンパクトなレンジdeおひつを持っていくのが無難じゃないかと思います。
魅力4:そのまま保存ができる
レンジdeおひつはコンパクトなので、そのまま冷蔵庫に入れても場所を取りません。1合だけ炊いて少しずつ食べるようにすれば、ご飯を小分けしてラップで巻いて冷凍する、という手間が省けます。一人暮らしならかなり便利なんじゃないでしょうか。
魅力5:そのまま温めなおしができる
レンジdeおひつはレンジ用の調理器具なので、温めなおしにも使えます。炊いたお米をそのまま保存しておいて、次食べるときに温めなおすということも可能です。
実際、だらだらした休日なんかは、昼炊いて食べて、夜温めなおして食べてというようなズボラができて、とても重宝しました。
「レンジdeおひつ」の欠点
安くて軽い、コンパクトなレンジdeおひつですが、手軽さゆえに欠点もあります。
欠点1:タイマーがない
簡便なつくりなので、もちろんタイマーはありません。お昼ご飯用にお米を炊きたいなぁと思ったら、時間を逆算してレンジにかける必要があります。
これが面倒だったので、今回日本製炊飯器を購入しました。家に帰ってご飯が炊きたてだったら嬉しいなぁと思って。語学学校に通い始めたので、特にそう思うようになりました。
欠点2:炊き込みご飯が炊けない
日本で炊き込みご飯の素を買ってきたのですが、レンジdeおひつでは上手く炊くことができませんでした。どうやらだしなどで水分の濃度が変わることにより、水温の上昇が均一にならないようです。
いつもなら13分で炊けるところを、20分かけても生米が残っていたり……。そんなに炊き込みご飯するわけではないんですけど、できれば炊けた方が嬉しい。
欠点3:耐久性に不安
簡便なつくりなので、レンジdeおひつはとても華奢です。丁寧に扱っているつもりでも、いつか壊しちゃうんじゃないかという不安があります。アマゾンでも耐久性に不満足というレビューがありました。
とはいえかなり安いので、値段分の元は十分取れるんじゃないかなと思います。うちは海外住まいで簡単に買えないので、今回予備を購入しました。
ちなみに持ち手が外れるのは仕様で、ちゃんと戻せるようになっています。
レンジdeおひつを使った手軽なお米の炊き方
なんだかんだいっても魅力的なレンジdeおひつ。しかし使い勝手が悪ければどうにもなりません。実際にレンジdeおひつでお米を炊いてみましょう。
洗米と浸水1~2時間
お米を洗って、お水に浸けておきます。欧州産の日本種米は水分量が少ないので、長めの浸水が必要なのは日本製炊飯器のときと同様です。1~2時間ぐらい浸けておきましょう。
水加減は米1に対して水1.2です。だいたいで大丈夫。レンジdeおひつで最大2合まで炊けます。
ズボラでそのまま13分炊飯
レンジdeおひつについている説明書によると、最初は500ワットで6分、次に200ワット(なければ解凍モード)で12分チンするというようなことが書いてあります。
うーん、面倒。
そんな切り替えするなら、鍋でお米を炊くのとあまり手間が変わりません。なんとか手間を省きたい、と試行錯誤してワット数を切り替えることなく炊ける時間を発見しました(あくまで我が家の場合ですが)。
600ワットで13分。その後、蒸らしで20分ぐらいです。
蒸らしと書いていますが、適当に放置でかまいません。13分は冬のキンキンに冷えた水を使った場合の時間なので、夏なら12分ぐらいにします。電子レンジによってコンディションが変わるから、いい感じの時間を見つけましょう。でもワット数は切り替えなくてもほどよく炊けます。
ワンポイント:炭を入れる
お米は低温から徐々に高温へ、沸騰後はじわじわと火を通すのが理想的なのだそうです。「はじめちょろちょろ、なかぱっぱっ」という言葉どおりですね。
レンジdeおひつの説明書のようにワット数を切り替えるのは、じわじわと火を通すためなのでしょうが、分かっていてもやっぱり面倒。
我が家では沸騰後の温度上昇を抑えるために炊飯用の炭を入れてました。学生のころ、化学の実験で試験管に沸騰石という石を入れませんでしたか?
正確には炭は沸騰石ではありませんが、いい感じに突沸が抑えられているようです。わたしは実家近くのスーパーで100円くらいで買いました。
炊き上がり
今日はレンジdeおひつでお米を炊き、昼食に食べました。
おかずは韓国の豆腐で作った麻婆豆腐です。韓国の豆腐はやや固く、酸味があるのですが、これがいいアクセントになってクセになります。日本で麻婆豆腐を作っていたときより美味しくできている気がするのでお気に入りです。
まとめ
「海外に住んでるならパンを食べればいいんじゃないの?」と言う人もいるのですが、人はなかなかパンのみにて生きられません。
海外に長く住んでいると体調が優れない日も出てきて、そんなときやっぱりパンはつらくなります。またわたしのように、海外に住みはじめてから軽い小麦アレルギーだと分かる人もいます(正確には運動誘発性小麦アレルギーとグルテン不耐症で、通常の小麦アレルギーの検査では分かりませんでした)。
レンジdeおひつは1000円以下と安く(安いところだと500円ぐらいで売っています)、軽くてコンパクトなので、数か月から1年ぐらい海外に滞在する予定があるならば、1台持っておくととっても便利なのでオススメです。