夫の職場でクリスマス会をするというので、いまいろいろ日本食を作っています。
終業後に飲みに行かないドイツ人
わりと有名な話ですが、ドイツ人は仕事終わりに職場で集まって「ちょっと一杯行っとく?」というのがありません。家庭で過ごす時間を大事にしているので、職場での飲み会には行かないのだとか。たしかに夫はこれまで2つの職場で働いて、どちらも上司から飲みに誘われることはなかったようです。
代わりに?上司の家に招かれてお食事会
その代わりなのかどうか、上司の家に招かれて食事会はありました。わたしたちは二人とも日本人なので、外国での生活を心配されて招かれたのかもしれません。でも日本人的には家で食事会の方がハードル高い!
いまでこそ招かれたときの作法も覚えましたし、長々と続く英語の会話をぼーっと聞き流す術も覚えました(ずっと聞いてると集中力が続かない)が、最初のころは本当にきつかった……。
まあ、家庭を大事にするからこそ、お互いの家族を紹介しあうんでしょうね。上司の子どもたちと顔見知りだと「子どもを迎えに行かないといけないから先に帰るね」と言われたときにも、どうぞどうぞと快く送り出せるという効果もあるようです。たしかにそりゃいい。
また、お互いの家族を知ってることで、ちょっと会ったときなどでも話題に困ることがなく便利です。最初こそ困惑しましたが、職場の飲み会がなくてもいきなり距離が縮まるし、疎遠な感じがしなくていいなと思うようになりました。それほど頻繁でないのもいい感じ。
みんなで持ち寄り、クリスマスパーティ
上司以外の人と飲む場としては、みんなで集まるクリスマス会があります。大の大人がそろってクリスマスパーティなんてかわいいなと思っていたら意外と本格的。職場の一大イベントなので、夫の職場では秘書さんがメインになってすべてを取り仕切っています。
「事前連絡はわたしが、アナウンスは上司が、音楽係は○○がやって、前々日にクリスマスツリーを買って、当日の設置は○○が……」
と細かくタスクが割り振られていきます。ほとんど仕事です。そして、すでに建物の踊り場にクリスマスツリーがあるのに、さらに会場でもクリスマスツリーを飾ろうというドイツ人。この人ら、本気や。
日本人に寄せられる、寿司への期待
ビールやワイン、ソフトドリンクなどの飲み物は買いに行きますが、食事は基本持ち寄りです。
これまで2回お寿司を作って持っていって、どちらもパーティ前半で完売。なかなか好評なようでした。しかし、職場の半数の人はお寿司を食べません。海苔がダメみたいなんですよね。見た目も匂いも。
ならば今年は趣向を変えて、焼きそばと肉団子にしようかと思っていたのですが、お寿司大好きな同僚から「去年のあのお寿司は美味しかったよね~。僕はお寿司が大好きなんだよ~」と言われたり、今年から来た秘書さんに「わたしの娘はお寿司が大好きでよく食べに行くの。もちろんわたしもね!」と言われたり、微妙なプレッシャーがあるようなので、やっぱりお寿司は作ることにしました。ぐいぐい来ますな!
まあ、職場に日本人がいるんだから、そりゃお寿司食べたいですよね。わたしだって職場にインド人がいればカレー作ってほしいですもん(インドカレー好きだから)。
これは期待に応えないと申し訳ないので、いま秘蔵の日本米を四合炊いて酢飯にして寝かせているところです。肉団子とパスタで作る焼きそばも作る予定。評判については後日追記しておきます。
——————
【追記】
おかげさまでお寿司と肉団子が好評で、開始30分で全部なくなったそうです。焼きそばはパスタを使ったせいか、キャベツとニンジンが入ってる謎のパスタと思う人がいたのだとか。お寿司や肉団子に比べれば売れ行きが遅かったそうですが無事完売しました。よかったよかった。
簡単なお寿司の作り方をまとめてみました。
——————
ちなみに若い人の中には、家で作るのが面倒なので職場のオーブンで肉を焼く人もいるそうです。なにより職場にオーブンがあるのがすごい。
飲み会がないからドライな職場のイメージを持たれることもあるようですが、食事会やクリスマス会などで結構仲良くしているようです。