フランスで食べたヌテラ寿司があまりに衝撃的だったのでご紹介します。寿司もここまで来たか!
各国の寿司に地域色が出てきた
以前はいろんな国でマクドナルドに行くのが趣味だったのですが、小麦アレルギーになってから食べられなくなり、最近ではお寿司屋さんに行くようになりました。これが意外と面白い。
海外では日本と同じような素材を用意することが難しいから、現地で調達できる素材を使って美味しく食べる工夫がされています。日本人としては「それ巻くの!?」と思ったりもしますが、食べてみると意外と美味しくて「天才か!!」と思うこともあります。
あちこちでお寿司を食べてきましたが、一番衝撃的だったのは2年ぐらい前に食べたフランスのプラネット・スシです。
ド派手なピンクのプラネット・スシ(PLANET SUSHI)
地図を頼りにお店を探すと、遠目からでもすぐ見つかりました。ド派手! 店内に入ると内装コンセプトが書かれていて「日本の桜をイメージしています」とのことでした。八重桜なんでしょうかねぇ。
日本人的には寿司屋と言えば、淡色もしくは木の色を生かした自然色のイメージなので、ド肝を抜かれます。
明朗会計で安心な回転寿司
プラネット・スシは回転寿司です。お皿の色で値段が決まっていますし、さらに青を3枚、オレンジを2枚、緑を1枚食べたら15.90ユーロという「SUSHI ADDICT」セットもありました。ヨーロッパのお寿司屋さんでは標準的な値段だと思います。
とりあえず餃子を取って、ビールを飲みながら品定めをしました。餃子のタレはオーロラソースに唐辛子が入ったこってりピリ辛味です。なかなか美味しい。
オーソドックスにサーモン巻き
まずはオーソドックスにサーモン巻きを取ってみました。乾燥しないように蓋がついた状態で回ってます。サーモンはどの国でもあまり外れがないです。日本のサーモンも輸入ですもんね。
謎の黄色い巻物、トンカツ巻き
卵で巻いてあるっぽいのに焦げているお寿司を見つけたので取ってみます。中にはトンカツとトマト。
卵かと思った外側はチーズでした。こってりしてるけど、トマトで酸味が加わって美味しい。チーズで巻くとは思わなかったなぁ。
生春巻きで巻いてみた、エビフライ巻き
さらに生春巻きで巻いてあるエビフライ巻きがありました。巻けるものならとりあえず巻いてみるチャレンジ精神。素晴らしい。もちろん、美味しいです。サラダ菜がさっぱり。
飛び子とアボカド、エビフライ
関西では定番、飛び子巻きもありました。具がエビフライでアボカドまで載ってます。具だくさんですな。
サイドメニュー
サイドメニューもパンチが効いています。
甘めのタレが美味しい、焼き鳥
焼き鳥は身がぷりぷりです。タレが甘目だけど美味しい。お寿司もだけど、基本甘目の味付けでビールよりもワインに合うメニューです。
クリスピーな鶏の唐揚げ
鶏の唐揚げを頼んだらこんなのが出てきました。おおう。唐揚げには見えんな。けど小さめに揚げてあるからクリスピーで美味しいです。
ピリッと辛い、タイ風味噌汁
なぜだか味噌汁とタイ風味噌汁の2つがあったので、タイ風を頼んでみました。ナンプラーと唐辛子でめっちゃタイ風です。日本でも味噌汁に唐辛子入れることもあるし、ナンプラーも魚醤なので普通に美味しいです。しかしどうやってタイ風味噌汁なんて思いつくのか。タイにあるんですかね?
さすがフランス、ワインの品ぞろえが豊富
途中で「これはビールよりワインやね」という話になり、ワインを頼みました。さすがフランス、ワインの品ぞろえが豊富です。そりゃワインに合わせた寿司の味付けになるわなぁと思いました。
頼んだのは白の甘口です。これが正解でした。
ついにデザート、ヌテラ寿司(Maki Nutella)
おなかもいっぱいになり、最後にヌテラ寿司を食べました。ぐるぐる回っていてすごく気になっていたんですが、途中で食べてお寿司の口じゃなくなったら困ると思って。
ヌテラ寿司は分類も「デザート寿司」だし、上に苺のってるし、横にヌテラが添えてあるし、なにもかも想定外。ちなみに外側はチーズです。とんでもねーな、オイ。
ヌテラはヨーロッパで人気のチョコソースで、パンやクレープに塗ったりして食べるのが一般的です。結構甘い。
もう嫌な予感しかしませんが、わたしはまずそうなものもとりあえず食べてみたい派なので(夫は食べたくない派)、勇気を出して食べてみます。
一噛みすると……美味い!!
すごく甘いんじゃないかと思ったら、苺の酸味でかなりあっさりしています。チーズが入ったこってり味の苺大福みたいな感じです。通常の酢飯よりかなり甘めになっているので、和菓子っぽく感じるのかもしれません。
横に添えているヌテラはいらないんじゃないかなと思ってましたが、むしろあった方がいい。ヌテラがあることで、ワインの甘さとよく合うようになります。ワインも甘口で大正解!嫌がる夫にも無理矢理食べさせたら「意外と美味しい」と驚いていました。そうやろ!?(得意気)
いまプラネット・スシのサイトを見たら、いろいろモデルチェンジされてるようでした。ヌテラ寿司はさらにバリエーションが増えていて人気のほどがうかがえます。
海外でカルチャーショックを受けてみたい方にはぜひオススメです。フランス人すごい!
次に来るのはヌテラ寿司!?
今回この記事を書くのに「Nutella Sushi」で検索してみたら、こんな記事を見つけました。
Nutella-Sushi: der neueste Food-Trend(ドイツ語)
タイトルは「ヌテラ寿司は新しい食の流行り」ですかね。文中には「次に来るトレンドはヌテラ寿司」と書かれていました。ほんまかいな!ドイツ語で書かれているということはドイツにもブームが来るんでしょうか。ドキドキです。
ドイツ・ボンには「キットカット寿司」「ミカド(ポッキー)寿司」
ボンにも変わったお寿司屋さんがあり、「キットカット寿司」や「ミカド寿司」があります。「ミカド」はポッキーのヨーロッパでの商品名です。これまた嫌な予感しかせず、メニューを見るたびにワクワクします。しかしいつでも行けると油断してまだ食べていません。食べたら報告しますね!