Integrationへの長い道のり(1)

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前回更新から日が開きましたが、何をしていたかというとスペイン・マヨルカ島とバルセロナへ10日間ほど旅行に行ったり、そこで時計なくしたり日焼けしたり皮がめくれたり、1週間も開けずにIntegrationskurs(インテグレーション・コース)に通い始めたりしてました。ハードですな! 1か月通いましたが、すでに疲れました……。

スペイン旅行はとても面白かったので、忘れないうちにアップしていきたいと思いますが、なにはともあれ、まずは初日から休講になるなどネタの宝庫、インテグレーション・コースについて書いていきたいと思います。

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インテグレーション・コース(Integrationskurs)とは?

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インテグレーション・コースはドイツが進める移民施策の一つ。ドイツへの社会融合を促すため、語学講座やオリエンテーション講座を安価または無料で提供しています。対象はいろいろあるようですが、難民の人やパートナーがドイツ人の人は移住後すぐに講座を受けることができるようです。うちのような夫婦とも日本人というガチ移民は3年間、犯罪など問題を起こさずに住んで始めて受けられるみたいです。そのほか、ドイツで長期間の労働が保障されているなどの条件もあるようですが、細かくはしょっちゅう変わるようなのでよくわかりません。まあ、情勢が情勢なので仕方ありませんね。

詳しくはここに書かれています。
>>Integrationskurse(ドイツ語)
(ドイツ移民・難民局:Bundesamt für Migration und Flüchtlinge(BAMF))
>>社会融合講座に関する通達(PDF:日本語資料(BAMF))

きっかけは2回目のビザ更新

インテグレーション・コースに行くきっかけはビザ更新です。

我々は移住当初、3年間を期限にビザを発給され、今年が更新年に当たっていました。夫の同僚たちからは「だいたい5年ぐらいすると永住ビザに切り替わる」と聞いていたのですが、人によっては(その人はドイツ人男性と結婚しているロシア人女性)、「10年で永住ビザに切り替わった」という話もあり、かなりあいまい。どうも時代や人、地域によっても条件が異なる模様。さらに言えば担当者によっても異なります。お役所仕事なのに、めんどくさい方向にフレキシブル。文句を言ったところで変わらないので、ビザ更新時に話を聞いてみることにしました。

ドイツのビザ更新は簡単なんだか、ややこしいんだかよく分かりません。

まずはネットからビザ更新手続きの予約をします。この予約がなかなか取れない。たいてい1~2か月先しか予約が空いていません。今回は2回目なのでいいのですが、初回は移住後すぐに予約を入れないと3か月の滞在期限がすぐ終わってしまうので、結構あっぷあっぷします。それはまた別記事で。

で、今回は余裕をもってビザ更新手続きの予約をしたのですが、今度は必要書類がよく分からない。ネットに英語で必要書類が掲載されているのですが、初回と同じなので更新時もこれでいいんだか悪いんだか。とりあえず夫の雇用契約書や家の賃貸契約書パスポートと顔写真などを準備。他にも通っている語学学校の在学証明書などを持っていきました。

2回目のビザ更新はドイツ語がキーポイント

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ビザ更新手続きは、予約していた時間に移民局の指定された部屋を訪れます。
基本的にはドイツ語でスタート。「中に入ってください」とか「椅子にかけてください」とか簡単なドイツ語です。しかし担当の女性が「英語とドイツ語とどちらがいいですか?」と聞くので、夫も私も理解できる「英語で」と答えたのが失敗だったのかも。ビザ更新自体はパスポートと写真、持参した書類でさくさく進んだのですが、「ドイツ語ができないのなら今回の更新は2年まで」と言われました。

え? というか、今回の更新で永住ビザに切り替わったの?

噂では5年以上滞在後ということだったので、まったく油断していました。ああ、ここまでぐらいのドイツ語なら分からなくもなかったのに……。「いま語学学校に通っています」「もうすぐA2が終わります」と在学証明書を見せたのですが、「なるほど。しかし永住ビザに切り替えるためにはB1以上のドイツ語が必要です」とのこと。おおう……。

このA2とかB1とかはヨーロッパでの語学に関する共通基準(ヨーロッパ言語共通参照枠)のことです。「このレベルなら、これぐらいのこと話せますよ」というレベル分けがされています。A2は初級で簡単な日常会話程度、B1は中級で職場や生活上に必要な会話ができる程度。ちなみに大学への留学にはC1ぐらいのドイツ語力が必要になります。

それぞれ能力を証明するテストはありますが、ビザ取得のためには必ずしもテストが必要ではなく、担当者と会話ができれば免除されることもあるのだとか。

安易に英語に頼らずドイツ語でチャレンジしときゃよかったorz

「こりゃわからん」ってなってから英語に切り替えてもよかったのに慎重を期してしまった自分が憎い。でもドイツ語だと主にわたしのドイツ語力にかかってくるので自信がなかったんですよ。いや、ドイツ語でチャレンジしてクリアできたかどうかはわからないんですけどね。

ともかく、次回2年後のビザ更新時に永住ビザを取得したいのであればB1以上のドイツ語が必要だということが確定しました。

義務か権利か、「インテグレーション・コース」

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まあたしかにドイツで長く生活するならば、やはりドイツ語が必須。B1以降も語学学校を続けようと思っていたので、やること自体は変わりません。担当官の人にも「B1以降も学校に行こうと思っているんですか?」と聞かれたので、「(いま通っている)Goethe Institutを続けるか、VHS(Volks Hoch Schule:市民大学。市が運営しているカルチャーセンターという感じ。「ホッホシューレ」と略して呼ぶことが多い)に行こうと思ってます」と答えました。すると、「インテグレーション・コースを受けることもできますよ」と言います。インテグレーション・コース??

わたしはその時不勉強にもインテグレーション・コースについてまったく知らなかったので、いきなり言われてビックリしました。夫は知っていたらしく「ああ、あれね」という顔をしています。

担当官によると、インテグレーション・コースは移民のための語学講座で、ゲーテやホッホシューレに比べてかなり安価で受けられるとのこと。基本的に「You can ~」と「~することもできる」というトーンで簡単に説明されたため、「ふ~ん、そんなのもあるんですな」と軽く聞き流していました。「もし受けたいなら、この事務所に行って手続きして」と説明の紙を渡されましたが、「まあ、行くこともないかな」と参考程度に考えていたのです。

のちほどドイツ在住者のブログなどを見てみたところ、インテグレーション・コースはプライベートスクールに比べて一クラスの人数が多く、発言の機会も少ないので、人の会話に割って入れない日本人には効率が悪そう、ということが分かってきました。

「じゃあ、やっぱり多少お金がかかってもゲーテかホッホシューレかな」と結論が出たので、とりあえず現在通っているゲーテのアーベント・コース(夜間コース)が終ってから、どちらに行くかを検討しようということになりました。

そして、インテグレーション・コースについて放置することおよそ1か月。

Internationale Begegnungsstatte(英語だとInternational meeting pointみたいな感じ)という市役所の部署から手紙が来ました。「Amt für Kinder, Jugend und Familie(児童、青年、家庭のための部局)」と書かれていますが、子どもがいないので心当たりがありません。中を見てみると、

「あなたは4月の終わりに移民局からインテグレーション・コースについて書面を受け取ったが、いまだに我々とコンタクトを取っていない。ついては、7月初旬までにコンタクトを取らない場合には、我々は移民局へその旨報告しなければならない

と書いてあります。おい!そんなの聞いてないよ!てか「書面」って、ただのコピーした紙でしたよ!?

手紙をもう少し読むと「インテグレーション・コースがあなたにとって義務なのか、権利なのかについて判断するために面接が必要だ」とも書いてありました。

そうなの!?

ということは、もしかしたらインテグレーション・コースに義務として行かなければならないという可能性もあるわけですか!?

おいおい、移民局の人よ。どうしてその肝心なところを説明してくれないのか。「インテグレーション・コースは安いし、あなたも行くことができるわよ~」って言い方だと、行かなくていいと思っちゃうじゃん!

「役所は担当官によって言うことが変わる」ということはよく知っていたのですが、わたしが故意に面接をさぼったわけでもないのに、書面で呼び出しを受けるなんてとても心外。悪いことしたみたいじゃないですか。

まあ、どれだけ言ってみたところで仕方ありません。不承不承、Internationale Begegnungsstatte(以下、適当に「異文化交流課」と訳しておきます)に行き、面接の予約を取ることになるのですが、長くなってきましたので続きは次回に

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