アムステルダム・ライデン観光で絶対見たかったのが、キューケンホフ公園ともう1つ、シーボルトハウスです。オランダの人から見た日本ってどんな感じなんだろうと思って行ってきました。
ライデンはアーティスティックな街
朝、ゴールデンチューリップホテルを出発するとこんなビルが目に入ります。
企業の建物のようです。変わった形だなぁ。
他にもこんなオブジェも。ライデンの街はアーティスティックなオブジェがたくさんあって面白い。
アートじゃないけど、地盤沈下のせいなのか曲がって立ってる建物がありました。ほかにも見かけたのでよくあるのかも。
そんな街や運河を見ながらお茶もできます。爽やか。人も少なくてのんびりしているし、住み心地が良さそうです。
いざ、シーボルトハウスへ
ぶらぶらとライデンの街を見ながら、シーボルトハウスにたどり着きました。
工事中……orz
わたしは観光運がないようで、しょっちゅう工事中に当たります。イタリアのトレヴィの泉も工事中だったしね。まあ、中は見られるようなのでよし。
気を取り直して進むと、入り口にはさっそく日本語で「インフォメーション・センター」の文字が。おお! 手前には看板が置いてあります。ちょうど「Japan Markt」というイベントがやっていたようです。
「Sushi」「Bonsai」「Ikebana」という伝統的な日本文化と「Kawaii」「Cosplay」「Manga」というサブカルが混ざってます。どんな感じなのか行ってみたいなぁ。
来年は2017年6月4月(日)みたいです。
入館料など基本情報
扉をくぐると右手に受付とお土産コーナーがあります。おそるおそる近づくと、受付の人が「チケットですか?」と声をかけてくれました。日本語で。すごい、さすがライデン。
海外で異国の人に日本語で話しかけると、必要以上にドキドキしちゃうんですよね。ちゃんとした日本語話さなきゃって。関西弁を移してはいけないって妙な使命感が湧きます。
入館料は8ユーロ。オンラインでも購入可能
入館料は8ユーロでした。学生さんならID提示で4.5ユーロ。わたしたちは当日券を購入しましたが、オンラインでも購入が可能なようです。スマホに送ってくれるんですって。しかも日本語でOK!便利な世の中ですね~。
館内地図
チケットを購入するとこんな感じの地図をくれます。これまた日本語。説明も日本語でしてくれるので嬉しい。順路に従って歩いていくことにします。
映画「シーボルトと日本」
受付を過ぎて2番の部屋に入ると、シーボルトと日本に関する映画が流れています。運よく誰もいなかったので、最初から見ることができました。これがすごく日本っぽい。というか、日本の科学館とかで見る子ども向け説明アニメっぽい。
「やあ、わしがシーボルトじゃよ。どうしてわしが日本に行ったのかについてお話ししよう」
というように、シーボルト先生のナレーションで話が進みます。もちろん日本語で。英語が字幕で入ってました。
知らなかったのですが、シーボルトってドイツの人なんですね。幕府禁制の地図を多数所持していたために国外追放になったシーボルト事件以降も、遠く離れたところで日本を見守るように生きていたのだと知って嬉しくなりました。
シーボルトの子孫の方はいまドイツや日本に住んでいて、シーボルトの研究を広める活動をされているそうです。素敵だ。ドイツはヴュルツブルクにあるそうですよ。
動植物の間
シーボルトが収集した動物や植物の標本が飾ってあります。植物は押し花みたいにしてあるんですけど、配置がきれいで絵画のようでした。
庭
中庭にはシーボルトの像があります。シーボルトが集めた植物が植えてあり、ベンチもあってくつろげるようになっています。この日は工事中でした。ま、そんなもんです。
パノラマの間
ぐる~っとシーボルトの収集物に囲まれた広間です。蟹や海老の標本が異彩を放っていました。
印刷技術にも深い興味があったそうで、印刷関係の道具も展示されていました。日本ではあまり見ないものがあって面白かったです。日本の博物館だと、日常的に使うような道具は普通だから展示しないんでしょうかね。
浮世絵もありました。一枚欲しいなぁ。シーボルトハウスだけでなく、同じライデン市の国立民族学博物館にもシーボルトコレクションがあるそうなので、また見に行ってみたい。
2階の地図の間へ
2階には3部屋あるようですが、この日は改装中ということで地図の間しか開いていませんでした……。いいんです、地図好きだし。
江戸当時の古地図や江戸の街を描いた風景画を見ることができます。所蔵品がたくさんなので一日で見るのは大変でした。できれば本にして売ってほしいけれど、お土産物コーナーにはありませんでした。残念。
3階、ミーケ・デ・ワール展へ
3階は特別展示場になっていました。この日はミーケ・デ・ワール展です。ミーケ・デ・ワールさんはオランダ・ユトレヒト大学で文化人類学を学んだ後、2002年から着物を用いた「ソフト・スクラプチャー」(布などを使った柔らかい立体作品)を多数制作しているそうです。面白い。
今回のテーマの1つは人の中身、内面を見せるということで人の内臓や細胞がモチーフになっていました。
もう1つのテーマは、動植物や海、川を外から内へ吸収するイメージだそうです。
これは両方が交流するイメージなんでしょうか。
ワンピースもありました。
うーん、予想外の着物の使い方です。こういう日本の技術や物をベースにして、まったく違う発想で新しい物を作り上げていくのって面白いですね。
ほかにも日本食が現地風にアレンジされているものが好きでよく食べに行きます。フランスのプラネット・スシでは度肝を抜かれました。ヌテラというチョコソースを中に巻いた巻き寿司があるんですよ! 外は海苔ではなくてチーズ。これがまた甘い白ワインによく合う!

家の近所にはキットカットをお寿司にした強者がいます。これがなかなか。

ライデンをあとにして、アムステルダムへ電車で移動
午前中たっぷりシーボルトハウスを満喫し、次はアムステルダムへ移動します。IC(Intercity)で30分ぐらいです。日常生活で使う人も多いらしく満席で、30分立ちっぱなしでした。都会へ向かうのは大変ですね。
チケットの値段は9ユーロですが、紙のチケットの場合は発行代として1ユーロ加算されます(写真右下)。知らなかったので「おつりが出ない!」と驚きました。長く滞在するならECチケットにする方がいいかもしれませんね。
アムステルダムへ移動したら、今度は運河をクルージングです。その様子はまた次回。たぶん次で終わるはず!



