いよいよ今週金曜日にインテグレーションコースの締めであるEinbürgerungstest(Leben in Deutschland)を受けてきます。まだ受かっていませんが、勉強ついでに先生から聞いた傾向と対策をまとめておこうと思います。
Einbürgerungstestの位置づけ
公式サイトでも用語が混在しているので、Einbürgerungstestの位置づけをおさらいしておきます。
移民のための語学講座であるインテグレーションコース(Modul1~6)とその達成テストであるDeutsch-Test für Zuwanderer(移民のためのドイツ語テスト)。その後に続くのがオリエンテーションコース(インテグレーションコースのModul7に位置づけられる)とその達成テストEinbürgerungstest(Leben in Deutschland)です。
Einbürgerungstestはわたしの辞書だと「国籍取得希望者適正テスト」となっていますが、わたしのように永住許可は取りたいけど国籍は取らない人も受けるので、日本語だと「定住権付与テスト」の方がしっくりくる気がします。
まとめるとこんな感じ。
インテグレーションコース・オリエンテーションコースの流れ
★インテグレーションコース(社会融合講座)
- Modul1:A1-1(100時間)
- Modul2:A1-2(100時間)
- Modul3:A2-1(100時間)
- Modul4:A2-2(100時間)
↓終了後
★Deutsch-Test für Zuwanderer A2テスト
↓合格後(*1)
- Modul5:B1-1(100時間)
- Modul6:B1-2(100時間)
↓終了後
★Deutsch-Test für Zuwanderer B1テスト
↓合格・不合格に関わらず
★オリエンテーションコース(*2)
- Modul7(100時間)
↓終了後
★Einbürgerungstest(Leben in Deutschland)
↓両テスト合格後
★Zertifikat Integrationskurs(社会融合講座修了証)交付
↓ようやく
★インテグレーションコース修了\(;∇;)/
となります。
*1:クラス分けテストでB1と判断された場合はA2のテストは必要ありません。
*2:A2以上の語学力があれば受講できるので、B1合格は必須条件ではありません。
*2:フルタイムの職についている場合、オリエンテーションコースは受講せずにテストだけ受けることもできるようです。
インテグレーションコースの申し込みについてはこちらをご参照ください。

Einbürgerungstestの内容と合格点
オリエンテーションコースの学習内容はドイツに関する以下の3つのテーマからなります。
「民主主義政治(Politik in der Demokratie)」
「歴史と責任(Geschichte und Verantwortung)」
「人と社会(Mensch und Gesellschaft)」
小学校とか中学校で習った社会や公民っぽい授業です。いかんせん、ドイツ語なので難しい。
が、幸いなのは出題される共通問題300問、各州ごとの地域問題各10問がすべて公開されていることです。
Test “Leben in Deutschland” Fragenkatalog zur Testvorbereitung(BAMF)
最初のページで自分がテストを受ける州を選んで「Zum Fragenkatalog」をクリック。
問題はこんな感じ。4択なので正解だと思うラジオボタンを選択すると、正解か不正解か分かります。
極論すれば公開されている300問+地域問題10問を一度以上解き、解答を暗記すればいいというわけ。実際そうする人も多く、オリエンテーションコースの出席率はめちゃくちゃ低いみたいです。
当日解くのは300問+10問から抽出された33問。17問正解すれば合格できます。5割ぐらいの正答率ですね。
まとめるとこんな感じ。
Einbürgerungstestの内容と合格点
テーマは以下3つ。
「民主主義政治(Politik in der Demokratie)」
「歴史と責任(Geschichte und Verantwortung)」
「人と社会(Mensch und Gesellschaft)」
- 試験時間:60分
- 試験問題:33問
- 合格ライン:17問以上正解
- 共通問題300問+地域問題10問の中から33問出題
移民・難民局からモデルテストが公開されています。
*内容は2017年1月時点のものなので、最新の情報は必ず移民・難民局のサイトでチェックしてください。

Einbürgerungstestの傾向と対策
さきほどお話ししたように、公開しているテストを丸暗記すれば合格できるでしょう。でも300問+10問の暗記はなかなか大変。
そこでオリエンテーションコースの先生が教えてくれたのは各テーマごとに問題を分類して、固まりで覚えるという方法です。
300問を3つのテーマに分ける
300問を3つのテーマに分けてある資料がこちら(PDFです)。
*Landeszentrale für politische Bildung Baden-Württembergより
2ページ目にどの番号の問題がどのテーマに属するかが書かれています。問題自体もこのPDFにまとめられているので照合も比較的簡単です。公式サイトは次の問題へ移るのに時間がかかるんですよね。
追記)
とはいえPDFだから常にアップデートされるわけではありません。また、どうも公式サイトと何問か問題が違うみたいなので(やってみて分かった)、必ず公式サイトでも問題を解いてみてくださいね。まったく違うわけではないので、自習するにはそれでも便利だと思います。
政治192問、歴史89問、人と社会19問の割合
この資料によれば、
民主主義政治:192問
歴史と責任:89問
人と社会:19問
に分類できることが分かります。つまり、政治に関する問題が3分の2以上で、次に歴史、人と社会は1割に満たないということです。テスト対策もこの比重に合わせるといいでしょう。
ただし、これはあくまでテスト対策。長くドイツに住むなら必要になってくる知識なので、日ごろはまんべんなく勉強した方がいいかもしれませんね。
とりあえずがんばってきます
実は年末年始の帰省ですっかり正月ボケしてしまい、全然勉強してないんですよね……。一抹の不安はありますが、なんとかがんばってきたいと思います。またテストがどんな感じだったか報告しますね。
追記)こちらが当日の様子です。

追記)無事受かりました!いやっほう!
