ドイツ旅行前に知っておきたい街の構造とドイツ語

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観光地ってどうしても迷いがちですよね。知らない土地の街のつくりって分かりにくいし、海外だと地名が現地語で読みにくい。わたしは方向音痴なのでいつも苦労しています。

しかしドイツはわりと歩きやすいことに気づきました。ベルリンやフランクフルトのような大きな街だと少し違うのですが、ほとんどは基本の街の構造が似てるんですよね。おおまかな街のつくりさえ把握しておけばそれほど迷いませんし、迷っても人に聞くことができます。

今回はドイツの基本的な街の構造とそれに関するドイツ語についてまとめてみました。

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街の最小単位を知ろう

中心は教会

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まず街の中心は教会です。教会はドイツ語で「Kirche(キルヒェ)」ですが、観光地にある教会だと「Dom」「Münster」「Kathedral」と呼ばれることが多いようです。「Kirche(キルヒェ)」は街の小さな教会という感じ。一方、その土地を治める司教がいた(司教座があった)大きな教会を「Kathedral(カテドラーレ)」といい、ドイツの場合だと一般的に「Dom(ドーム)」、修道院に付属している教会を「Münster(ミュンスター)」と呼ぶのだそうです。「Dom」「Münster」「Kathedral」もおおざっぱに言えば、大きくて見栄えがする観光向きの教会です。日本語だと「大聖堂」と呼ばれることが多い。ちなみにボンの中心になる教会は「Bonner Münster」です。

ドイツの教会

まとめるとこんな感じ。

  • Kirche(キルヒェ):一般的に「教会」。街の小さな教会を指す
  • Kathedrale(カテドラーレ):司教座がある教会。観光名所になることが多い
  • Dom(ドーム):ドイツでは司教座がある教会をDomと呼ぶことが多い。大きい。
  • Münster(ミュンスター):修道院に付属している聖堂のことを言う。やっぱり大きい

教会の近くにある町役場(Rathaus)

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昔はドイツに限らず、多くの国で宗教施設が街の中心でした。人の出生を祝い、死者を送る施設だから、戸籍管理のような役割を担うんですよね。日本だとお寺さん。

だから教会の近くに役場があるというのは納得です。ドイツ語は「Rathaus(ラートハウス)」。日本語だと「市役所」と訳すことが多いのですが、区役所の場合もあるので、どちらかというと「町役場」な気がする。

ただし大きな教会の近くにあるのは昔の役場なので、いまは使われていないことが多いです。その代わり観光名所になっています。ボンでは「Alte Rathaus(アルテ・ラートハウス)」、「古い市庁舎」と呼ばれていて(「Alt」=「古い」)、夏の間は週末だけ見学できます。最初の写真が「Alte Rathaus(アルテ・ラートハウス)」です。

市場が立つ広場 マルクトプラッツ(Marktplatz)

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人が集まる教会と町役場の近くにはだいたいマルクトプラッツ(Marktplatz)があります。マルクト(Markt)=市場、プラッツ(platz)=場所という意味で、市場を開くための広場です。ドイツ語の地名は結構そのまんま。

マルクトプラッツはたいていどの街にもあり、いまも買い物をする場所として賑わってるところが多いです。ボンはいまでも青空市場が開かれています。お店の人の呼び声がダミ声で面白い。

教会・町役場・市場(マルクトプラッツ)とそれを取り巻くように家が建っていて一セット。これが街をつくる最小単位という感じです。

ボンは教会前にも広場があるのでこんな感じ。

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Münster(ミュンスター)の前にある広場(プラッツ)だから「ミュンスタープラッツ」。そのまんまですな。

鉄道を中心に広がっていく街

街の中央駅、Hauptbahnhof(ハウプトバーンホッフ)

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ドイツは鉄道網が充実していて、ほとんどの大きな都市には列車で行くことができます。街の中心にある一番大きな駅はHauptbahnhof(ハウプトバーンホッフ)と言います。「Haupt」=主要な、「bahnhof」=駅という意味で、英語だとmainstation。略語は「Hbf.」。地図はこれで書いてあることも多い。

旧市街地 Altstadt(アルトシュタット)と新市街地 Zentral(ツェントラル)

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スペースがあればすんなり鉄道を走らせることもできますが、教会や役場がかなり大きく、歴史的価値が高い場合、取り壊すこともできないので別の場所に中央駅を置くことがあります。

その場合、新しく栄えた中央駅前を新市街地 Zentral(ツェントラル)、開発以前から栄えていた街を旧市街地 Altstadt(アルトシュタット)と呼ぶことがあります。たまに新市街地を「Neustadt(ノイシュタット)」と呼ぶこともあります。「Alt」=古い、「Neu」=新しいという意味。

市役所も新しく作るので、古い方を「Altes Rathaus(アルテス・ラートハウス)」と呼びます。しかし新しい方を「Neues Rathaus(ノイエス・ラートハウス)」とはあまり呼ばない。こちらは普通に「Rathaus(ラートハウス)」。

ショッピングモール・ホテルなら新市街地、ショップ・レストランなら旧市街地

全部の街がそういうわけではないのですが、やはり大規模な開発が必要なショッピングモールやホテルは新市街地に多く、洋服や雑貨屋さんなどのショップやレストランは旧市街地に多いイメージです。わたしは新市街地にホテルをとっていても、旧市街地があるなら遊びに行くようにしています。しかし旧市街地の治安が悪くなってる街もあるので、治安情報は事前によく調べておきましょう。

市・街 Stadt(シュタット)と村 Dorf(ドルフ)

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大きな駅があるような街をStadt(シュタット)、車でしか行けないような郊外の村をDorf(ドルフ)と言います。でもデュッセルドルフなんてDorfついてるけどすごく大きな街ですけどね。ご参考まで。

すべての道に名前がついていて、建物には番号が振られる

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どんな小さな道でもすべての道に名前がついています。さらに建物には番号が振られているので、目標とする場所がすごく探しやすくて便利です。日本もこうなればいいのに。

通りは「Straße(シュトラーセ)」ですが、大通りだと「Allee」、小道を「Weg」と呼ぶこともあります。

バス停名は交わる通りの名前がつく

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バス停名は交わる通りの名前がつきます。これだけだとわかりにくいですよね。たとえばバスが「A」という通りを走っています。この「A Straße」が「B Straße」と交わるところにバス停があり、そのバス停は「B Straße」という名前になります。

地図でバス停を見ても、小さすぎて分からないことがよくあるのですが、この法則を知ってから探しやすくなりました。

バスは「Bus(ブス)」、バス停は「Haltestelle(ハルテシュテレ)」

まとめ

いかがでしたでしょうか。まあどれだけ調べていても道は迷うものですが(個人的感想)、街のつくりを知っていれば少し助けになるかなぁと思って書いてみました。この情報がお役に立てば幸いです。皆さん、よい旅を!

※この記事の建物や列車・バスなどの素材はすべてIcon rainbow様からお借りしました。ありがとうございます!

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