英語学習者が読みたくなる6冊+1【2017年4月のKindle月替わりセール】

stevepb / Pixabay

Kindleの月替わりセールのお知らせが来ないので自分で見に行ってきました。なんでやと思ったんですけど、月末にAmazonタイムセールをやってたからですかね。今回は英語学習書籍を中心に気になる6冊+1をチェックしてみました。

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改訂版 英語で日本紹介ハンドブック

通訳ガイド歴30年の著者、松本美江さんの集大成。長年外国人観光客を案内した経験から、外国人がどんなことに興味を持ち、どんな疑問があるのかをまとめた一冊です。ありがたい。今年、日本で外国人ゲストを観光案内する予定があるのでさっそく購入しました。観光名所なんかは予習したり、現地のパンフレットや案内板を訳せばある程度説明できますが、それ以外の、自分では常識だと思っているような予想もつかない質問を受けてうろたえることがよくあるんですよね。

大カテゴリーとしては「日本人の暮らし」「日本の文化」「日本の国土と国家」の3つに分かれていて、巻末には日本の世界遺産や年表もついています。もちろん世界遺産の説明も年表も英訳つき。素晴らしい。

各大カテゴリーの中に小カテゴリーがあり、最後に外国人からの質問がいくつか掲載されています。たとえば「めんを食べるとき、日本人はなぜ音を立ててすするのですか?」とか「和食を食べていると太らないというのは本当ですか?」とか、ああ、聞かれたことあるあるという質問にちゃんと根拠を示しながら回答されていて、とても実用的でした。「通訳案内士」という国家試験の二次試験には、実際に観光客を案内するというロールプレイングがあるそうで、その対策用に購入している人も多いようです。

対象レベルは英検3級またはTOEIC TEST350程度ということで英語は簡単です。逆にこなれた表現はないので、英語が上手な人だと堅苦しい印象を受けるようですが(レビューより)、わたしはこれぐらいで十分。どうせ全部覚えられないし(笑)。通読しておいて、ふんわりネタ的に覚えるのと、聞かれたときにさっと取り出せるようにしておこうかと思います。こういうとき電子書籍だとスマホに入れられて便利。

難点としては、2000年に他社から発刊したものを2009年に増補・改訂して出版、2014年に今回の改訂版を出版ということで、内容がやや古い点です。でも項目が上がっていれば検索できますからね。外国人の興味や疑問を系統立てて項目をつけてくれてるだけでもありがたいです。留学や移住で海外に住んでいる人や住む予定がある人は、日本のことをよく聞かれると思うので持っておいていい一冊かもしれません。

徹底例解ロイヤル英文法 改訂新版

ずーーーっと、英文法が網羅的に掲載されている文法書が電子書籍で欲しいと思ってたんですよ~! こういう本って基本紙の本しかないんですよね。あっさりとした英語コラムっぽい文法書はあるけどそれじゃ情報が足りない。

その点、ロイヤル英文法はいい!文法が系統立ってるのはもちろん、索引は充実しているし、電子書籍だからリンクで直接飛べるし、慣用会話表現を300掲載して、さらにその文法的裏づけと機能まで掲載されてるんです。素晴らしい!

ちなみに索引は「文法事項索引」「英文語句索引」「日本語表現索引」「機能別会話慣用表現・談話語句索引」の4つ。付録は類例リスト、句読法がついています。充実してますな。紙書籍だと896ページ中60ページを索引にさいてるんですって。いかに「引ける」ことを重視しているか分かりますね。

もちろん、もう買ってしまっていまウキウキです。嬉しいなぁ。今年の2月にKindle本になったんだそうです。こういう持って歩くには重いけど、ちょっと調べたいときにすぐ引ける辞書的な本はどんどん電子書籍になってほしい。

こちらは今回のセール対象外ですが同じシリーズ(1月にセールしてたみたいです)。例文の音声DL付というのが心そそられる。

英語を「続ける」技術 Kindle版

タイトルを見ただけで「わかるわぁ~!」と深くうなずきました。以前「語学学習は筋トレに似ている」という記事でも書きましたが、英語や外国語の学習って偏差値の良し悪しとかそういうことではなく、結局筋トレみたいに「続けることができるか、できないか」だけなんですよね。続けることができる人は老若男女、誰でも英語が話せるようになるはず。

ただその「続ける」がめちゃくちゃ難しい。特に学生時代に苦手意識を持ってしまった人は語学を「勉強」だと思ってしまってるから、余計に続けづらくなるんですよね。分かりますよ、その気持ち。

この本では、言語学を通して「脳科学」「心理学」へアプローチ。続けられるメソッドを紹介しているのだそうです。英語学習に行き詰っているなぁという人にとってブレイクスルーになるかもしれませんね。

翻訳というおしごと~翻訳者に「未来」はあるか? アルク はたらく×英語シリーズ Kindle版

語学が堪能でないので「翻訳者」に対するイメージは漠然としていて、フリーで家でもできるからいいなぁという程度でした。しかし内容紹介を見ると『自動翻訳などの技術が進化する中、翻訳者には「未来」はあるのか。』と書かれていて、そうか、そんな問題があるのかとハッとしました。

本書は「実務翻訳」「映像翻訳」「出版翻訳」という3つの分野を取材し、自動翻訳や翻訳支援ツールによって変わりつつある翻訳業界を俯瞰的に解説。また10人の翻訳者へインタビューすることで、翻訳という仕事の奥深さとその魅力を紹介しているのだそうです。「これからも食べていける」翻訳者の条件など、翻訳者だけでなく、フリーランスとしても興味をそそられる一冊です。

[音声DL付]BeNative!シリーズ

各業界第一線に立つビジネスパーソンのインタビューを聞くことができる、オンライン英語学習サービスBeNativeが書籍化したシリーズ。TEDに似た雰囲気ですが、TEDはプレゼンテーションとして完成された分かりやすい英語であるのに対し、こちらはインタビュアーとの会話なども含まれており、言い淀みや言い直し、口語表現があるので、より生の英語が聞ける内容だそうです。

今回はシリーズの中で「IT」と「金融」が発売、かつセール対象になっています。英語だけでなく業界のトレンドを知ることができるのはいいですね。

以上、英語学習者が読みたくなるような、気になる6冊+1をご紹介しました。わたしも去年はドイツ語ばっかりだったけど、今年は英語も勉強しよう。

「Kindle月替わりセール」全体を見るにはこちら

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