今日はクリスマスマーケットに行ってきました。ドイツ語だとヴァイナハツマルクト(Weihnachtsmarkt)です。「今日は」とか言ってますけど、先々週の金曜日から始まっていて、すでに5回は行きました。
クリスマスマーケットは「ちょっと一杯行っとく?」っていうときに便利です。いい季節になりましたね。
以前、クリスマスマーケットに50歳前後と思しき5~6人のグループがいて、みんなやや酔っぱらってたんですけど、その中の女性の一人が「Noch ein Bier! Noch ein Bier!(ビールもう一杯!もう一杯!)」と節をつけて叫んでいて、なんとなく親近感が沸きました。ドイツ人もそんな風になるんだなと。
のんびりのほほんとしたボンのクリスマスマーケット
さて、ボンのクリスマスマーケットはというと、ドイツで一番大きいとか一番古いとかいう特徴は取り立ててないのですが、のんびりのほほんとしていて楽しいです。
スリもいるにはいるんでしょうけどピリピリした雰囲気はなく、こじんまりとしているので観光しやすい気がします。ちょっと大きい都市になると人が多すぎて大変なんですよね。
ベーシックなところは押さえているので、ドイツで初めてクリスマスマーケットを楽しみたいという人にはオススメです。最近は成田―デュッセルドルフの直行便もできたので、デュッセルドルフ、ケルン、ボンが観光しやすくなったと思います。
クリスマスマーケット定番、レープクーヘン
最初にも写真を載せていますが、ドイツのクリスマスマーケットの定番といえばレープクーヘンです。香辛料とオレンジやレモンの皮が入ってスパイシーで、蜂蜜が甘く、クッキーとパンの中間みたいな感触がするケーキです。
ハート型のレープクーヘンには名前を書いたり、メッセージを書いたりして、首から下げて歩くと聞いたことがあるのですが、実際にしている人を見たことはありません。
日持ちがするので、メッセージを書いてもらってお土産にするのもいいかも。日本人の名前は綴りが伝わらないので、紙に書いていくといいと思います。メッセージサービスはないお店もあるので気をつけて。
メリーゴーランド
クリスマスマーケットになると突如出現する移動式メリーゴーランド。若い人がたくさん乗っていますが、年配のカップルが二人で乗ってるのもたまに見かけます。ゴンドラに壁はなく、スカスカな作りなので、落ちちゃわないかと心配しますが落ちないようです。さすが自己責任の国。気をつければいいんですね。
クリスマスタワー
クリスマスマーケットのシンボル的に建てられるクリスマスタワー。装飾はキリストにちなんだお話がモチーフになっていることが多いようです。ボンのクリスマスマーケットでは3つのクリスマスタワーが建っています。写真はミュンスタープラッツ(大聖堂広場)にあるクリスマスタワー。後ろが我が町ボンの名所、ミュンスター(大聖堂)です。
しゃべるトナカイ
騒がしいので気づきにくいのですが、お店の上にしゃべるトナカイ(の人形)がいることがあります。気づかないと知らない人がひとり言を言ってるみたいでちょっと怖い。口調はDJっぽいです。いかんせん周りが騒がしいのでよく聞こえませんが、一人でしゃべって一人で笑ってるので、なんだかしんみりしちゃうことがあります。がんばるんやで。
クリスマスマーケットの食べ物・飲み物
日本の屋台のようにバリエーションは多くなく、だいたい決まった食べ物や飲み物があります。
グリューワイン(Glühwein)
ドイツ冬の風物詩、グリューワインです。もうこれがなくちゃ冬が越せない。まず街に着いたら一杯飲んで、帰る前にも一杯飲むって感じです。
昔は赤ワインのグリューワインばかりでしたが、最近は白ワインのグリューワインも出てきました。あっさりとしていて美味しいです。写真は同じ店のグリューワインで上が赤、こっちが白です。カップの色は逆っぽいけど。適当に使ってるみたいです。おおらかだな。
頼み方は「Ein Glühwein, bitte!(アイン グリューヴァイン ビッテ!)」。白ワインなら「Ein Weißer Glühwein, bitte!(アイン ヴァイスァ グリューヴァイン ビッテ!)」です。
お店でのオーダーは「Ich hätte gerne~」(英語だと「I would like~」)という丁寧な頼み方をするのですが、屋台だと声が通らないのでドイツ人でもほとんどの人が「品名+bitte!」で注文してます。だから丁寧表現はあまり気にしなくてもOK。
ドイツの屋台の飲み物にはたいていカップのデポジット(プファンド)がついています。グリューワインのカップだと2~3ユーロぐらい。カップを返せばデポジットが返ってきますし、カップを返さずに持って帰っても構いません。
ボンはそれぞれのお店がカップのデザインを決めているので、いろんなカップがあって面白いです。大きな街だとマーケット全体が同じグリューワインのカップを年ごとに作っていることもあります。
他にもこんなカップとか、
こんなカップもあります。
ちょうどいい持ち具合で気に入ったので、このカップは家に持って帰りました。家でグリューワインを飲んでます。
シュピースブラーテンやカリーヴルスト
大鍋でヴルストやステーキを焼いている屋台が定番です。写真はシュピースブラーテン(Spiessbraten)。豚肉と玉ねぎをじっくり煮込んだ物をパンにはさんで食べます。ほかにもステーキをパンにはさんだ、ステーキ・イム・ブロートヒェン(Steak im Brötchen)も人気です。
ヴルストはパンで挟んで食べる店が多いのですが、ポメス(ポテトフライ)と合わせたカリーヴルストも売っています。
頼むときには「カリー」というより「クリー」っていう方が通じやすいです。なぜならドイツ語読みだと「curry」は「クリー」だから。
「ヴルスト」は「Wurst」だとソーセージですが、「Brust(ブルスト)」だと「胸(または胸肉)」なので、日本語発音だと通じないときがあります。悲しい。
以上を総合し、カタカナ発音だと「クゥリーヴゥスト」が比較的近い気がします。なにより大きな声でハキハキとが一番重要です。勇気を出して!
新定番!? フラムラクス(Flammlachs)
最近よく見るのがこのお店です。薪でサケを焼いています。近くにいると結構暖かいので、食べずに暖を取っている人がいるのが面白いです。
こちらが「フラムラクス・イム・ブロートヒェン(Flammlachs im Brötchen)」で7ユーロ。
こちらが「フラムラクス・イム・シャーレ(Flammlachs im Schale)」で14ユーロです。高い。でも魚に飢えているので美味しい。
バナナチョコ・イチゴチョコ
日本の屋台で定番のバナナチョコ(Banane mit Schokolade)がドイツにもあります。というか最近できた気がします。昔もあったかなぁ。
写真はイチゴチョコのホワイトチョコバージョン、エルドベアレ・ミット。ヴァイセショコラーデ(Erdbeere mit Weisseschokolade)。
他にもブドウもありました。食べやすいんだろうか。
ツイスターポテト(カトーフェルツイスター)
昔、日本でも一時期流行った気がするツイスターポテトがお目見えです。去年もあったかどうかまったく記憶にありません(老い)。
ジャガイモ好きのドイツ人心をくすぐるようで、結構並んでいます。ドイツ語だと「カトーフェルツイスター(Kartoffel Twister)」。
味は塩(Salz・ザルツ)とこしょう(Pfeffer・プフェファー)にしました。揚げたてはしっとりさくさくで美味しいけど、あっという間に冷えるのが難点です。
過去の物も含めるとかなり写真があるので、また機会があったら美味しい屋台料理など紹介したいと思います。この冬もまだまだクリスマスマーケットに通うことになりそうです。